今回もご覧いただきありがとうございます。愛され店クリエイター ナゴミワークス代表のアラキナゴミです。
前回は、「情報発信はお客様のため! どんどんアピールしていきましょう」というお話をさせていただきました。今回は、少しだけテクニックにかかわる部分をお伝えしていきます。
インターネット集客は、やることがたくさんあるのですが、「今自分が取り組んでいるのは、集客のどの部分なのか」という点を見失わないことが大切です。
①SEO
まず、世界中の人の中から、あなたと共通項のある人に、こちらの存在に気付いてもらうための施策があります。これは、実店舗で言えば、お店をオープンさせて、看板をつけた、というあたりでしょうか。通りすがりの人が、「このお店、自分に関連があるかもしれない」と感じてもらうための対策です。
これが、インターネット集客で言うと、「SEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)」です。あなたのサイト(ホームページ)に書いてあることが、その情報を探している人に発見されて、読まれるために行うことです。
2016年の3月に、GENKINGさんというインスタグラム有名人の方が、「GoogleはSEO対策されていて『リアルじゃない』」という趣旨の発言をして、(インターネット界隈では)話題になりました。
http://jp.techcrunch.com/2016/03/03/istagram-genking/
たぶん、お金を稼ぐために策を弄して作られた結果より、無意識な人が出している情報のほうが、嘘の入る隙間がない、というような意味なのではないかと思いますが、
この発言の是非はさておき、
必要としている人に適切な情報を伝えるために、検索されるキーワードや、文章のタイトル、構造などに気をつけなければならないのは事実です。あなたが適切な情報を持っているのに、書き方に無頓着だったがゆえに、情報を必要としている人に届かなかった。そればかりか、間違った情報を読んで鵜呑みにしてしまった、となったら、それは大きな問題ですよね。伝えるべきことがちゃんとお客様に届くように気を遣うというのは、リアルな接客でも同じはずです。
あなたの発信した情報を読んで、悩みへの回答を得た人は、「先にギフトを貰ってしまった」という心の動きから、あなたのことを意識するようになります。こうやって、世界中の通りすがりの人の中から、<お客様候補>を探し出してくるのが、SEOの役割です。
②SNS/ブログなどの発信
これは、①の段階であなたを知った<お客様候補>が、あなたに好感を持ち、あなたに関わってもいいかなあと思ってもらうための施策です。
実店舗で言えば、「あのお店の人、毎日道の掃除をしているなあ」とか、「お客さんの出入りの時、ちゃんと挨拶してるんだなあ」というような、人柄や雰囲気を遠くから眺めている状態です。嫌な気はしていないので、お店の前の道を避けたりはしません。でも、まだ入るには至らない状態です。
ここは、お客様とあなたとの距離をできるだけ縮めるために使うシチュエーションです。SNSでは賑わいを、ブログでは専門知識を、両方合わせて人柄を積極的に伝えていかなければなりません。親しみやすく、専門性が高く、こだわりがある人だとわかってもらい、安心感や清潔感を感じてもらうための情報発信です。
<お客様候補>の方がお店のドアを開けるまでの道筋を作るのが、この段階の役割です。逆に、「私のサービスは、いちげんさんお断りです。私はものすごく気難しいので、それでも良いという人しか、お客さんになってほしくありません」という情報を伝えることもできます。できますし、意図せず伝わってしまうこともあります。
例えばTwitterは140文字の字数制限があるSNSですが、言葉の選び方で人柄が(ほぼ正確に)伝わってしまいます。数ツイートさかのぼれば、「この人いい人だなー」「やな奴だな」とわかるはずです。実際、私のプライベートアカウントは1000フォロワーさんくらいいらっしゃって、そのうち80人くらいの方にお会いしたことがあります。ツイートで感じていた人柄は、98%くらい当たっていました(微妙な人だな、と思っていた人は、やはり微妙でした。素敵な人が実際はもっと素敵だったというほうが多いです)。
③サイト(ホームページ)の内容充実
②で、ついに<お客様候補>が、あなたのお店のドアを開けました。しかし、もしそこが、暗くて汚くて、いかにもぼったくりそうなお店だったら...? 踵を返してしまいますよね。
サイト(ホームページ)の役割は、お客様があなたにお金を払っても大丈夫だと安心していただくことです。そのために、通信販売であれば特定商取引法のように定められた情報を掲載しなければなりませんし、会社情報など「ちゃんと実在するのだな」と思わせるためのインフォメーションも欠かせません。
商品やサービスについても、不安がないように漏れなく書かなければなりません。「この服、素材が書いてないわ...」「この美容院のメニュー、カットが含まれているのかどうかわからない」そんなことでは、他のお店に行ってしまいますよね。せっかく、広い世界で巡り合って、ここまで見に来てくださった方を、がっかりさせて帰らせていいのですか? ダメですよね!
あなたのように、事業を起こす方というのは、普通の人と比べたらずいぶん勇気がある方です。不安を乗り越える力がある人です。私もそうなのですが、自分一人で名前も出して仕事をしようという人は、かなり思い切りが良く、多少の失敗も気にしないタイプだと思います。そうでないと事業なんてできませんよね。でも、本当に普通のお客様は、もっともっと怖がりです。お客様は、いつも不安です。一生懸命働いて得たお金や、貴重な時間を、無駄にしたくないといつも思っています。その不安に手を差し伸べるのは、私たちの役目ですよね。サイト(ホームページ)は、24時間営業でお客様の不安を解消してくれるお店なのです。
いつもの自分の何倍も、不安でおびえた眼差しで、あなたのサイト(ホームページ)を見てみましょう。そうすると、抜け落ちている部分がたくさんあることに気づくはずです。PV(ページビュー=ホームページへのアクセス数)のわりに、購入や成約、お問い合わせ件数が少ない場合は、ここに問題があることが多いです。
このように三段階に分けて、やるべきことをご紹介しました。自分はどの段階が手薄になっているのか、しっかり考えて時間のリソースを使いましょう。
今回のお話を図にまとめると、こうなります。
今、自分はどこの部分に取り組んでいるのか、チェックしてみてください。
もちろん、効果的に取り組む方法を知りたければ、ご連絡くださいね!